グリストラップに浮いた油の取り方は?油脂をすくって清掃する方法を解説

清掃方法・道具
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グリストラップの蓋を開けると、水面に油が浮いていることがあります。「バスケットのごみは取ったけれど、この油はどうすればいい?」と迷う方もいるでしょう。

水面に浮いた油脂は、見えなくなるように水で流したり、かき混ぜたりするのではなく、グリストラップの中で回収するのが基本です。

取り方は難しくありません。ある程度まとまった油脂なら、網やひしゃくなどですくって回収できます。薄く広がった油脂には、グリース用の吸着シートを使う方法もあります。

この記事では「グリストラップ全体の掃除」ではなく、水面に浮いた油をどう取るかに絞って、実際の作業手順と道具の使い分けを解説します。

グリストラップに浮いた油は「すくう」か「吸着する」

最初に、油脂の状態と取り方を整理しておきましょう。

油脂の状態取り方使う道具の例
厚みがあり、まとまって浮いている水面からすくう網・ひしゃくなど
水面に薄く広がっている吸着して回収するグリース用吸着シート
まとまった油と薄い油膜の両方があるすくったあとに吸着するすくい道具+吸着シート

自治体でも、水面に浮いた油脂について、ひしゃくなどですくう方法やグリース用シートで吸着する方法が案内されています。

どちらか一方に決める必要はありません。今、水面にどのような状態で油脂が浮いているかを見て方法を選ぶと作業しやすくなります。

浮いた油を取る前に準備するもの

水面の油脂だけを回収するなら、大がかりな清掃道具を毎回用意する必要はありません。

最低限、次のようなものを準備しておくと作業しやすくなります。

  • 厚手のゴム手袋
  • 油脂をすくう網やひしゃくなど
  • 回収した油脂を入れる容器
  • 必要に応じて油吸着シート

ここで気をつけたいのが、厨房で料理に使っている網やひしゃくを流用しないことです。

グリストラップに使うものは清掃専用として分け、使用後の保管場所も決めておくと、スタッフが変わっても間違えにくくなります。

グリストラップに浮いた油をすくう手順

では、実際に水面へ浮いている油脂を回収していきましょう。

1.水面の状態を確認する

蓋を開けたら、いきなり道具を入れず、まず油脂の状態を確認します。

油脂が一部分にまとまっているのか、水面全体へ薄く広がっているのかを見るだけでも、どの道具を使えばよいか判断しやすくなります。

厚みのある油脂がまとまって浮いているなら、まずはすくって回収します。

2.水面をかき混ぜずに油脂をすくう

網やひしゃくなどを油脂の下へゆっくり入れ、水面から持ち上げるように回収します。

このときのポイントは、グリストラップ内を必要以上にかき混ぜないことです。

せっかく水面に集まっている油脂を水中へ散らしてしまうと、かえって取りにくくなります。

「掃除する」というより、水面に集まった油脂だけを静かに拾い上げる感覚で進めると分かりやすいでしょう。

3.できるだけ水を切って回収する

油脂をすくったら、必要以上に水まで回収しないようにします。

網など水を切りやすい道具であれば、余分な水分を落としてから用意した回収容器へ移します。

一度ですべて取ろうとせず、取りやすい場所から数回に分けて作業したほうが扱いやすくなります。

4.取り切りにくい油脂が残っていないか確認する

大きな油脂を取り除いたあと、もう一度水面を見てみましょう。

薄い油膜のような状態で広がっていると、網やひしゃくでは水ばかり入ってしまい、うまく回収できないことがあります。

ここで無理に何度もすくうより、油吸着シートへ切り替える方法があります。

水面に広がった油は吸着シートで回収する方法もある

グリストラップ用の油吸着シートは、水面に浮いた油脂を吸着させて回収するための用品です。

特に、すくい道具では取りにくい薄く広がった油脂を処理するときに使いやすくなります。

今回紹介する「旭化成グリーススクリーン カット品」は、グリストラップ用の油吸着シートです。

商品を使用するときは、メーカーが指定する使用方法や交換方法を確認したうえで使ってください。

すくう?吸着する?迷ったときの判断方法

実際のグリストラップでは、「すくうほど厚くないけれど、油はかなり浮いている」といった中間的な状態もあります。

そこで、道具から考えるのではなく、油脂の状態から順番を決めてみましょう。

厚みのある油脂が見えるなら、先にすくう。

そのあと水面に薄い油脂が残るなら、必要に応じて吸着シートを使う。

この順番なら、吸着シートだけで大量の油脂を処理しようとする必要がありません。

反対に、油脂がわずかに水面へ広がっている程度なら、最初から吸着シートを使ったほうが作業しやすいこともあります。

「すくい道具と吸着シートのどちらが優秀か」ではなく、油脂の状態に合わせて役割を分けることがポイントです。

浮いた油を取るときに避けたい4つのこと

水を流して油脂を押し出す

油脂が見えなくなっても、回収したことにはなりません。

グリストラップで分離された油脂は、下流へ押し流すのではなく、その場で取り除きましょう。

油脂を激しくかき混ぜる

水面にまとまっている油脂は、その状態のほうが回収しやすくなっています。

わざわざかき混ぜて水中へ散らさず、浮いている部分から静かに取っていきます。

厨房の調理器具を使う

「ちょうどいい網が厨房にあるから」と、食品用の器具を使うのは避けましょう。

グリストラップ用として清掃道具を分けておけば、衛生管理もしやすくなります。

油を取っただけで清掃を終わらせる

この記事では水面の油脂に絞っていますが、グリストラップにはバスケットの食材くずや底部の汚れなどもたまります。

「油を取った=グリストラップ全体の清掃が完了した」という意味ではありません。

油脂をすくう道具は専用にしておくと管理しやすい

油脂を網やひしゃくですくう方法自体はシンプルですが、飲食店では「誰が作業しても同じ道具を使える状態」にしておくことも大切です。

グリーストラップの清掃道具として販売されている「旭化成 すくいん棒 大」も、清掃用として用意する候補のひとつです。

なお、旭化成ホームプロダクツが現在案内している「すくいん棒® 組立タイプ」は、主に底部にたまったヘドロをすくう用途として紹介されています。そのため、水面の油脂については網やひしゃく、油吸着シートなど、油脂の状態に適した道具を使うことを優先してください。

浮いた油は「何センチになったら取る」と考えないほうがいい

清掃するときに、「油の厚さが何mmになったら取ればいい?」と数値で判断したくなるかもしれません。

しかし、油脂のたまり方は店舗によってかなり違います。

ラーメン店、焼肉店、揚げ物を多く扱う店舗と、油をあまり使わない店舗では、同じ期間でも水面の状態は変わります。

そのため、油脂の厚さだけで一律に判断するより、グリストラップを定期的に確認し、浮いた油脂がたまっていたら回収するという管理のほうが実践しやすいでしょう。

自治体によっては、浮いた油脂類を定期的に取り除くよう案内し、清掃の目安を示しているところもあります。実際の管理では、店舗の使用状況に加えて所在地の自治体や施設管理上のルールも確認してください。

油脂が多すぎてすくえない場合はどうする?

普段から確認しているグリストラップなら、浮いた油脂を日常清掃で回収できることも多いでしょう。

一方で、次のような状態なら話が変わります。

  • いつ清掃したのか分からない
  • 水面が厚い油脂で覆われている
  • 底にも大量の汚れがたまっている
  • 強い悪臭が続いている
  • 排水の流れまで悪くなっている

ここまで汚れが蓄積している場合、表面の油脂だけを取って終わらせても十分とはいえません。

無理に水で流したり、スタッフだけで大量の汚れを処理しようとしたりせず、グリストラップ全体の状態を確認する必要があります。

自店舗での対応が難しい場合は、清掃サービスへ相談するのも選択肢です。Kirei Oneでは清掃を含む作業をまとめて相談できるため、「どこまで自分たちで対応すればいいのか分からない」という場合にも相談先の候補になります。

油を取る作業を短時間で済ませるコツ

閉店後の厨房では、グリストラップだけに長い時間をかけられませんよね。

そこで重要になるのが、汚れが大量にたまってから作業するのではなく、「確認する→必要な分を回収する」を普段の厨房清掃へ組み込むことです。

たとえば、清掃用の手袋・すくい道具・回収容器を離れた場所に置いていると、それだけでも毎回の作業が面倒になります。

食品を扱う器具とは明確に分けたうえで、グリストラップ清掃用品をまとめて管理しておけば、担当者が変わっても準備しやすくなります。

また、油脂が多い日はすくい道具、薄く広がっている日は吸着シートというように、最初から作業方法を固定しすぎないこともポイントです。

毎回同じ作業をするのではなく、その日の状態を見て必要な方法だけ選ぶほうが無駄を減らせます。

グリストラップの油の取り方についてよくある質問

グリストラップに浮いた油は何ですくえばいい?

網やひしゃくなど、水面に浮いた油脂を回収できる道具を使います。清掃用として専用に分け、調理器具との共用は避けましょう。

油吸着シートはいつ使えばいい?

水面に薄く広がり、すくい道具では取りにくい油脂を回収するときに便利です。

厚みのある油脂が多い場合は先にすくい、そのあと残った油脂へ吸着シートを使う方法もあります。

グリストラップに浮いた油を水で流してもいい?

水で下流へ押し流すのではなく、グリストラップ内で回収しましょう。グリストラップは油脂などを分離し、そのまま下流へ流れるのを抑えるための設備です。

油を取るときに水まで一緒にすくってしまいます

ひしゃくでは水も入りやすいため、油脂の状態によっては網状の道具や油吸着シートのほうが扱いやすい場合があります。

水面の状態を見て、道具を使い分けてください。

グリストラップの油を取れば臭いもなくなる?

浮いた油脂を取り除くことは大切ですが、悪臭の原因が油脂だけとは限りません。

バスケットの食材くずや底部の汚れなどがたまっている場合もあるため、臭いが続くならグリストラップ全体の状態を確認しましょう。

回収した油脂はどう処分する?

回収した油脂を排水口やグリストラップへ戻すのは避けてください。

処分については、廃棄物の種類や事業所の所在地によって確認すべき内容があるため、自治体の案内や契約している廃棄物処理業者などへ確認したうえで適切に処理しましょう。

まとめ|浮いた油は状態を見て「すくう」「吸着する」を使い分けよう

グリストラップの水面に浮いた油脂は、水で流したり、かき混ぜて見えなくしたりするのではなく、グリストラップ内で回収します。

厚みがあってまとまった油脂なら、網やひしゃくなどですくう方法が基本です。薄く広がってすくいにくい場合は、グリース用の油吸着シートを利用する方法もあります。

「今日は何を使うか」ではなく、「今日は油脂がどうたまっているか」を先に見る。これだけでも、道具を選びやすくなります。

また、水面の油脂を取る作業はグリストラップ清掃の一部分です。バスケットや槽底なども含めて状態を確認し、日常清掃では対応しにくいほど汚れが蓄積している場合は、専門業者への相談も検討しましょう。

グリストラップの油脂や汚泥が多く、日常清掃だけでは対応が難しいと感じたら、無理に自店舗だけで作業を続ける必要はありません。

「どこまで自分たちで清掃すればいい?」「一度まとめてきれいにしてほしい」という場合は、清掃サービスへ相談する方法もあります。

Kirei Oneは、清掃・修理・リフォームなど幅広い作業をまとめて相談できるサービスです。グリストラップの汚れがひどく、自店舗での対応に迷っている方は相談先のひとつとして確認してみてください。

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